歯医者で行う部分矯正のメリットとデメリット
2025.11.04
部分矯正(プチ矯正)|気になるところだけ、短期間・低コストで整える
「前歯の並びだけ治したい」「笑ったときのすき間が気になるけれど、全部の矯正は大変そう…」——そんなお悩みには、部分矯正(プチ矯正)がおすすめです。
大阪市天王寺区の ピースデンタルクリニック桃谷駅(院長:池田 千賀子) では、短期間・低コストで見た目の美しさを整える部分矯正を、女性や学生の方を中心に多くの患者さまへご提案しています。
ただし、部分矯正には「できること」と「できないこと」があります。この記事では、部分矯正の特徴やメリット・デメリット、治療期間・費用の目安を、歯科医師の視点と患者さん目線の両方からわかりやすく解説。さらにFAQ(よくある質問)にもお答えします。
■ 部分矯正とは?
部分矯正は、歯列全体ではなく「一部の歯だけ」を動かして歯並びを整える矯正治療です。多くの場合、前歯のすき間や軽いズレへの対応を目的としておこないます。すべての歯を動かさないため、期間が短く、費用を抑えやすく、見た目の影響も少ないのが特長です。
● 部分矯正が向いているケース
- 前歯の軽いズレやすきっ歯を整えたい
- 過去の矯正後に少し戻ってきたところを整えたい
- 全体の治療までは必要ないが、見た目をきれいに整えたい
「少しだけ整えたい」「自然に笑えるようになりたい」など、審美面のニーズで始める方が多い治療です。
■ 全体矯正との違い
全体矯正は、上下のすべての歯を動かして噛み合わせや歯列全体のバランスまで整える治療。一方、部分矯正は気になる箇所に限定して歯を動かす点が大きな違いです。
| 比較項目 | 全体矯正 | 部分矯正 |
|---|---|---|
| 対象範囲 | 上下すべての歯 | 一部(主に前歯) |
| 治療期間 | 1.5〜3年 | 3〜12ヶ月 |
| 費用目安 | 80〜120万円 | 10〜30万円前後 |
| 主な目的 | 噛み合わせ・機能改善 | 見た目の改善・審美目的 |
| 適応症例 | 中度〜重度の歯列不正 | 軽度の歯並び不正、すきっ歯 |
部分矯正は短期間で整えやすい反面、噛み合わせ全体の大きな調整には向きません。開始前には歯科医師による正確な診断が欠かせません。
■ 部分矯正のメリット
- 治療期間が短い
全体矯正が2〜3年かかるのに対し、部分矯正は3〜12ヶ月程度で終えられるケースがほとんど。イベントや撮影までのスケジュールにも合わせやすいです。 - 費用を抑えやすい
動かす歯が少ないため、費用は10〜30万円前後が目安。初めての矯正としても取り入れやすい価格帯です。 - 装置が目立ちにくい
マウスピース型矯正(例:インビザラインGo)は透明で気づかれにくく、対面コミュニケーションの多い方にも取り入れやすい方法です。 - 痛みや違和感が少ない傾向
動かす範囲が限定されるため、装置に慣れるまでの負担が比較的少ない傾向です。 - 再矯正(後戻り)にも活用できる
過去の矯正後にわずかなズレが出てきた場合でも、部分的に整えることで短期間の再調整がねらえます。
■ デメリット・注意点
- 適応できる症例が限られる
軽いズレやすきっ歯に向いていますが、歯列全体の大きなズレ・骨格的な要因がある場合は不向きです。事前の精密検査と診断が重要です。 - 噛み合わせの大きな調整には不向き
主目的は見た目の調整のため、噛み合わせ全体を大きく整える場合は全体矯正や他の方法を検討します。 - 治療後に戻りやすいことがある
保定(リテーナー)を適切におこない、経過観察を続けることで、良い状態を保ちやすくなります。 - 診断力・計画力が結果を左右する
限られた歯だけを動かすため、動かし方の判断が重要です。経験のある歯科医師へご相談ください。
■ 治療方法と費用の目安
● マウスピース矯正
透明のマウスピースを段階的に交換して歯を動かす方法。目立ちにくく取り外し可能で、日常生活の負担が少ないのが特長です。
費用:15〜30万円前後 / 期間:4〜12ヶ月
● ワイヤー矯正(表側・裏側)
歯の表または裏にブラケットとワイヤーを装着して動かす方法。表側は比較的費用を抑えやすく、裏側は見た目に配慮しやすい方法です。
費用:15〜40万円程度
● セラミック矯正
セラミックで形や色を整える方法。短期間で見た目の変化がねらえますが、歯を削る必要があるため、慎重な検討が必要です。
費用:1本あたり 5〜15万円前後
■ 院長コメント
ピースデンタルクリニック桃谷駅 院長 池田 千賀子
部分矯正は「気になる部分だけ整えたい」という方にとても人気のある方法です。特に女性の患者さまからは、
「見た目が自然で始めやすい」との声を多くいただきます。
当院では、見た目の仕上がりと噛み合わせのバランスの両立を大切にし、一人ひとりの生活スタイルに合わせた方法をご提案しています。
どんな小さなお悩みでもかまいません。まずはお気軽にご相談ください。
■ よくある質問(FAQ)
- Q1. 部分矯正の治療期間はどのくらい?
- 症例によりますが、3〜12ヶ月が一般的です。軽いズレであれば半年以内に整うこともあります。
- Q2. 痛みはありますか?
- 動かす歯が少ないため、全体矯正に比べて痛みは軽い傾向です。多くの方が数日で慣れます。
- Q3. 費用はどのくらいかかりますか?
- 装置や範囲によって異なりますが、10〜30万円前後が目安です。詳細はカウンセリングでお伝えします。
- Q4. 装置は目立ちますか?
- マウスピース矯正なら透明で目立ちにくく、対面の機会が多い方でも取り入れやすい方法です。
- Q5. 食事や歯みがきはしにくくなりますか?
- マウスピースは取り外し可能なため、普段どおりの食事やケアがしやすいです。ワイヤー矯正では硬い食べ物は控えると良いでしょう。
- Q6. 噛み合わせも良くなりますか?
- 部分的な調整は可能ですが、全体的な噛み合わせの大きな調整には限界があります。必要に応じて全体矯正をご案内します。
- Q7. 矯正後に戻ることはありますか?
- 保定(リテーナー)を正しくおこない、定期チェックを続けることで、良い状態を保ちやすくなります。
- Q8. 他院での矯正後の再調整もできますか?
- はい、可能です。後戻りが気になる箇所を部分的に整える方法をご提案します。
■ まとめ
部分矯正は、「前歯の見た目を整えたい」「費用を抑えて短期間で変化を感じたい」という方に向いた矯正治療です。ただし、すべての症例に適するわけではありません。歯科医師の診断と計画のもとで、自分に合う方法を選ぶことが重要です。
ピースデンタルクリニック桃谷駅では、患者さまの希望を丁寧に伺い、見た目・機能・将来の健康まで見据えた方法をご提案しています。まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。
📚 引用・参考文献
- 日本矯正歯科学会「成人矯正の基礎知識」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯科矯正治療」
- ピースデンタルクリニック桃谷駅 院内資料

